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泌尿器科の紹介・診療について

治療方針・診療の特徴

結石の痛みではありませんか?

ESWL(超音波結石破砕装置)の写真 当科では昭和62年8月に体外衝撃波による腎・尿管結石破砕治療(ESWL)機器を岡山市で初めて導入し、それ以降尿路結石の治療に力を注いできました。

導入初期には副作用も経過も手探りであったため、皆様に入院していただき、全員に麻酔(硬膜外麻酔や腰椎麻酔)を行っていましたが、次第に鎮痛剤(注射あるいは座薬)によるESWLとなったため、治療が外来へ移行してまいりました。

約10年前には90%の方が外来治療となり、昨年は670例中ほとんどの方が外来(即日)で治療を受けておられます。外来治療は月曜〜金曜は外来時間内の受診であれば、治療が必要な方にはその日中に対応させていただく外来日帰りESWL(体外衝撃波結石破砕術)のシステムを確立しており、より迅速な治療を提供しております。

入院でのESWL治療をされる方は、高齢あるいは脊髄損傷などの傷害で通院が困難な方・抗凝固剤(血液がサラサラになる薬)を中止できない方・結石が非常に大きく、他の追加治療が必要な方・尿路感染症が長引いている方などがあげられますが、この方たちも順調に軽快、治癒し退院しています。

ESWLによる治療は約85%の方は単独での治療が可能ですが、残り15%の方には他の治療法(尿道から内視鏡を挿入し、尿管結石を砕石、摘出する方法:TUL、背中から腎臓を穿刺して拡張し、内視鏡下に結石を砕石、摘出する方法:PNLなど)が必要になることがあります。

当院ではTULが年間100-110例、PNLが10例程度行われています。ESWLの平均治療回数について、結石の大きさ、硬さによって異なりますが、平均1.4回の治療を要しており、全例一回の治療で十分破砕されるとは限りません。

尿路結石は長時間尿管を閉塞した場合や、その成分によって非常にESWL治療が効果をあげることのできないこともありますが、1年間で700例を超える治療経験を生かしてできるだけ早く結石から解放されること、また再発を防ぐ指導にも取り組んでまいります。

尿路結石とは
腎臓でつくられた尿は、尿管・膀胱・尿道を通り身体の外に出ます。尿中の成分が固まって石になり、この通り道のどこかで詰まって激しい痛みや血尿などを生じるのが尿路結石症です。

特に20代〜50代の男性に多いとされる尿路結石症は、食生活の欧米化によって患者数も増加しており、生涯のうち、100人に4〜5人が尿路結石症になると言われています。

痛みの原因は、尿路の流れが悪くなり、腎臓に尿がたまる「水腎症」が起こるためです。尿路結石の痛みは、始めは結石がある側の脇腹に起こります。その後、背中や下腹部にまで広がります。痛みは2、3時間続きますがその間は数分おきに痛みが強くなるというように、痛みの強弱に波があるのが特徴です。

結石治療
●体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)
体外衝撃波腎・尿管結石破砕術とは、衝撃波を与えることにより、腎臓内・尿管内にある結石を砂粒状の小片に粉砕させる方法です。粉砕された結石は尿とともに自然に排出されます。特別な麻酔はしません。破砕時間は50分程度です。結石が大きい場合や、複数個ある場合など、破砕されにくいときは期間を空けて再度破砕を行います。また入院治療が必要な場合は、ご入院頂くこともあります。

●結石破砕装置

1. LITHOSTAR Multiline (SIEMENS)

LITHOSTAR Multiline(SIEMENS)操作が簡便で、迅速な位置合わせが可能です。同軸インラインX線(衝撃派と同じ方向のX線により、的確な位置決めが可能)を内蔵しているのもこの機種の特徴です。衝撃派発生方式は電磁変換方式で、十分な破砕効果も得られます。岡山中央病院のように、日帰りで何例も行うのには最適の機種です。

2. Lithotripter D (Dornier)

Lithotripter D (Dornier)同じく電磁変換方式ですが、ESWLのパイオニアであるDornier社特有の破砕力が魅力です。衝撃派のヘッドの位置も自在に動かせるため、結石の位置にかかわらず、患者さんは仰臥位での治療が可能であることもこの機種の優れた点の一つです。


外来での診断・治療の流れ

@尿検査、腹部レントゲンを撮影いたします。

↓


A入院治療適応なしの場合

 ・術前検査・外来でのESWL施行

 入院治療適応ありの場合

 ・入院(予約)
 ・入院適応

  □ 38度以上の発熱
  □ 破砕後も疼痛コントロールが不十分な場合
  □ 他の治療法も要する場合など

↓

BESWL終了後は外来手術センターにて休憩していただき、点滴終了後、次回予約をして帰宅となります。


経皮的腎尿管結石砕石術および経尿道的尿管結石破砕術 ●経皮的腎尿管結石砕石術(PNL)
全身麻酔あるいは硬膜外麻酔下に腎瘻カテーテルを背中の皮膚より直接腎臓に挿入し、この腎瘻を通じて内視鏡を使って、結石を見ながら、超音波やレーザーで結石を破砕・摘出する方法です。上部尿路結石で、結石が大きい、硬いなどの場合で、ESWLでは効果が不十分なときに行います。
当院では細径の腎盂鏡を使用し、より浸襲の少ない術式(Mini-perc)で約1週間の入院で行っています。

●経尿道的尿管結石破砕術(TUL)
腰椎麻酔あるいは全身麻酔下に尿道から内視鏡を膀胱内に入れて、さらに尿管内にまで内視鏡を進めて、尿管の中にはまり込んだ結石あるいは腎臓の中の結石を破砕し抽石する手術です。当院では約3日間の入院で行っています。


内視鏡的尿路結石レーザー破砕術(f-TUL)/2012年7月導入

ホルミウム・ヤグレーザーを用いた内視鏡的尿路結石破砕術です。

●ホルミウムレーザーによる内視鏡手術(f-TUL)の利点・必要性

従来の体外衝撃波による結石破砕では困難であった症例でも、レーザーを使用することで質の高い治療が可能になりました。ホルミウム・ヤグレーザーはその特徴として、強力な破砕力により尿路に発生する全ての結石を破砕可能です。また、組織への熱侵襲が極めて少ないため、治療部位以外への損傷を抑えることができます。
このレーザーの出現により、尿管に細い内視鏡を挿入し尿管結石を直接破砕する経尿道的結石破砕術(TUL)が飛躍的に発展しました。尿管に挿入する内視鏡である尿管鏡がさらに細くなり、以前のように尿管の走行によってはとどかなかった腎臓付近、上部尿管までの治療が安全にできるようになりました。
また、このTUL技術が発達したことにより、ESWL単独では完全に破砕・摘出する事が困難な結石を、TULとの組み合わせにより安全に破砕・摘出できるようになりました。


●r/f-TUL

ESWLは、レントゲンで結石に衝撃波の焦点を合わせ、衝撃波を当てることで結石を破砕する方法です。日帰りでも施行可能という長所もありますが、結石が確実に破砕される保証がなく、細かく破砕された結石が体外に排出されるまでに疼痛や発熱などの症状を呈することもあります。
一方、TULは入院し麻酔をかけた状態で尿管鏡を挿入して、結石をモニターで見ながら破砕する方法です。ESWLに比べると1〜2日程度長い入院期間を要しますが、直接見ながら砕石を行うので破砕効果を確認でき、また同時に破砕した結石を直接体外に取り出すことができます。
尿管鏡や結石を破砕するレーザーの進歩により、TULによる結石破砕と摘出の安全性と確実性が向上しました。特に柔らかい尿管鏡(軟性尿管鏡)により腎臓内部の結石まで砕石し摘出できるようになりました。(flexible-TUL)


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