回復期
リハビリテーション
患者様、ご家族の心に寄り添い「安心」していただけるリハビリテーションを
明るく前向きにリハビリに取り組んで頂けるよう、新しいリハビリ施設を作りました。
2020年11月1日 旧岡山中央奉還町病院 回復期リハビリテーション病棟は、岡山中央病院東館に移転し、新しい医療をスタートしました。これまでの経験を元に、リハビリに適した病棟環境・リハビリ室の機能を考え形にしました。
新しくなった施設
回復期リハビリテーション病棟
入院そのものがリハビリ
岡山中央病院の東館4階と5階にあり、それぞれ患者さんがリラックスして頂けるような空間にデザインされています。私たちは「入院そのものがリハビリ」と考え、
患者さんが生き生きと意欲的に動かれ、リハビリに取り組まれる様子を想像し
新しい病棟を作りました。屋上にはリハビリ庭園を設け、病院にいながらも自然を感じて頂くことが出来ます。
デザイン・設備の特徴
・カラフルな色使いで、楽しく元気にリハビリが出来る環境作り
・どんな患者さんでも希望を聞いて、状況に合わせて選べる入浴・トイレ・ベッド・重度介助者にも対応できるリフト付き病室などの設備
・岡山駅方面を一望でき、自然豊かで様々な果樹や草花に触れることができるリハビリ庭園
・広くプライベート空間が確保された大部屋と30㎡を超える落ち着いた個室
リハビリテーション室
幅広い疾患に対応し、高機能で様々な運動が出来るリハビリ機器
患者さんの障害や課題を解決するためのリハビリを集中して行えるような環境を目指しました。
患者さんの幅広いニーズに合わせて対応でき、体力の落ちた方や障害のある方でも使いやすい高機能なリハビリ機器を厳選しました。
デザイン・設備の特徴
・自然光を取り入れた明るい空間
・安全かつ積極的な歩行練習が行える天井走行リフト
・データ管理が可能な筋力トレーニングマシーン
・よりパフォーマンスを向上させる運動やリラクゼーションが可能な振動刺激装置
・手すりや浴槽の高さが調整できる入浴練習用ユニット
新しいリハビリ施設で、
安心してリハビリに取り組める体制を目指します。
移転・統合により各部門間で連携がとりやすくなり、さらに安心してリハビリに取り組んで頂ける環境になりました。
現状にとどまらず、これからも継続的な業務改善・専門職としてのスキルアップ・人としての成長に努め、安心してリハビリに取り組める体制を目指します。
当院のリハビリ体制
1 患者さんとご家族は、リハビリチームの一員です。
私たちは「患者さんとご家族はリハビリチームの一員」だと考えています。
現状やこれからについて定期的に話し合いを重ね、納得して前向きにリハビリに取り組んで頂けるよう専門職が力を合わせて支援いたします。
そして何より、患者さんとご家族がこれから先も笑顔でいられるように、
心に寄り添う関わりを大切にしたリハビリを進めてまいります。
2 家に帰るまで・帰ってからも安心してリハビリが出来る体制
●病気になってから家に帰るまでの入院リハビリ(急性期リハビリ、回復期リハビリ)
●自宅で生活しながらのリハビリ(外来リハビリ、訪問リハビリ)
●骨折ゼロを目指して(骨粗しょう症リエゾンチーム)
病気やケガで入院した直後(急性期リハビリ)
医師の指示の下、必要な方にはリハビリを早期に開始します。
・当院は急性期リハビリテーションを365日行えるよう、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリテーション提供体制を整えています。
・引き続き回復期リハビリテーションが必要な場合、担当者間で患者さんのリハビリ情報を共有し、安心してリハビリを継続して頂ける体制にしています。
治療後にリハビリを継続し、家に帰るまで(回復期リハビリ)
日常生活が困難でリハビリの継続が必要な方は、
東館の回復期リハビリテーション病棟に移って頂きます。
回復期リハビリテーション病棟とは?
日常生活動作の向上と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを、集中的に行うための病棟で、次のような支援が受けられます
・365日 療法士による個別リハビリ
・介護保険を活用した福祉サービス(デイサービス、ホームヘルパーなど)の提案
・住環境の調査、住宅改修のアドバイス
(リハビリスタッフが入院時または退院前にご自宅に伺います。)
・福祉用具のアドバイス、購入
・ご自宅への退院が難しい場合、介護施設入所の支援が受けられます。
コンセプトは 入院そのものがリハビリ!
●生活リハビリの一例
‐ いつでも歩行練習!朝昼夕の食事はお席まで歩いて移動
‐ 足腰を鍛えるために、立って歯磨き!
‐ 食事場面、自助具などを使って一人で食事にチャレンジ!
●体制
・看護師、ケアワーカー、療法士の早出・遅出勤務者を病棟に配置
・患者さんごとに生活目標・支援計画を立てます。
・生活状況を数値化し、把握します。*
*機能的自立度評価法(FIM)と呼ばれるものを用いています。
詳しくは入院後にご説明いたします。
ご自宅で生活しながらのリハビリ(外来リハビリ・訪問リハビリ)
医師の指示の下、必要な方には通院またはご自宅でのリハビリを行います。
入院でのリハビリを終えられても不安な方や課題が残る方、自宅で生活を送りながらリハビリをする方が適している方は訪問リハビリ、外来リハビリでサポートする体制を整えています。
予防 骨折ゼロを目指して(骨粗しょう症リエゾンチーム)
骨粗しょう症の無料相談室
入院のきっかけとなる骨折をゼロにすべく、骨粗しょう症の予防と改善、および骨折防止へ取り組んでいます。
セントラル・クリニック伊島では、平成28年11月より『骨粗しょう症の無料相談室』を開設いたしました。
骨粗鬆症学会で認定された専門知識と資格を持った骨粗鬆症マネージャー(薬剤師・管理栄養士・理学療法士・放射線技師・臨床検査技師)が、骨粗しょう症に関する不安や予防など幅広い相談に対し、色々なアドバイスや治療のお手伝いをさせていただきます。
3 他部門との連携
院内の透析センターと連携
透析患者さんも安心してリハビリが出来る体制
透析センターが同じ建物内にあるため、透析をされている方が骨折したり脳卒中になった場合でも透析を継続しながら安心してリハビリを行うことができます。また、移転前(岡山中央奉還町病院の頃)より透析患者さんの回復期リハビリテーションを経験させて頂いています。その経験を活かし、透析患者さんの生活に合わせたリハビリテーションをご提案いたします。