社会医療法人 鴻仁会 岡山中央病院

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麻酔科・ペインクリニック内科

外来担当表

ペインクリニック内科

午前 小林 小林 石川
(第3)
午後

診療方針

当科では、手術麻酔及び痛みの治療としてペインクリニック外来を行っています。手術麻酔では、手術を受けられる患者さんにより安全に、また不安を軽減し安心して手術を受けていただけるよう心がけています。


ペインクリニック内科について

昔から、痛みは病院受診の動機付けの一つです

「痛い」「苦しい」「しんどい」「動かしにくい」よくある受診動機です。
どの症状も日常生活の障害となるものばかりです。
痛みだけがことさらに特別なものではありません。



痛み止めを処方するだけが痛みの治療ではありません

痛みは、何かの病気のサインかもしれません。
痛みの成り立ちを考えることなく痛みを消すとそのサインを覆い隠し、原因となる病気の発見が遅れるかもしれません。



痛みの発生機序と治療法の作用機序を考える

様々な原因から痛みは起こります。
様々な疾患が痛みを伴っています。
治療法は作用の仕方がそれぞれ異なっています。



ペインクリニックは痛みの成り立ちを考えながら痛みの治療を行う診療です

痛みを糸口に診療をすすめるのがペインクリニックです。 よくわからない痛みで悩まれている方は、当科にご相談ください。
また、そういった患者さんを診療している医師の方も、ご相談ください。

麻酔科・ペインクリニック内科のドクターの紹介(非常勤含む)

実績

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
泌尿器科 700 684 828 940 1013
産婦人科 528 507 495 408 518
外科 89 78 109 45 58
乳腺外科 84 100 111 115 123
形成外科 30 29 28 31 37
整形外科 361 423 530 543 557
脳神経外科 23 22 23 23 26
放射線科 63 59 73 50 28
循環器内科 22 46 47 27 5
眼科 22 8 4 0 0
総数 1,922 1,956 2,248 2,182 2,365
全身麻酔件数(再掲) 1,100 1,107 1,295 1,236 1,348

特徴

動注治療について(自費診療)

この治療はオクノクリニック(https://okuno-y-clinic.com/)の奥野祐次先生によって2014年に開発されたものです。当院はオクノクリニック(https://okuno-y-clinic.com/)とライセンス契約を結び、指導・アドバイスを受けて、動注治療を行なっております。

モヤモヤ血管と動注治療

慢性的に炎症が続く部位では、「モヤモヤ血管」が発生し、長く続く痛みの原因となっていることがわかってきました。この血管をターゲットにした治療法が「動注治療」です。
これまでであれば、神経ブロックやリハビリテーション、薬物治療が中心の疾患に対してこの新しい治療「動注治療」を提案できるかもしれません。

へバーデン結節(提供元:Okuno Clinic. 奥野 祐次医師)

動注治療の適用疾患

以下の疾患では局所炎症が慢性的に続くことで、「モヤモヤ血管」が発生していることが予想されます。
上肢:へバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症、TFCC損傷、術後の痛みなど
下肢:足底腱膜炎、外反母趾、モートン病、アキレス腱炎、術後の痛みなど。

モヤモヤ血管があるかどうか調べるには

圧迫 
痛い部位を圧迫してしばらくすると痛みが軽くなるなら、「モヤモヤ血管」が存在するかもしれません。痛い部位の圧迫することで「モヤモヤ血管」を流れる血流量が減ることとなり、痛みが軽くなった可能性があります。これは、患者さん自身でも確認できる簡便な方法です。

エコー
痛みの部位に「モヤモヤ血管」が存在すると、エコー検査で本来血流がないような部位で血流が生じていたり、通常よりも血流が増えていたりすることが観察されます。

MRI
「モヤモヤ血管」がある部位では、組織が張れて水っぽくなっていることが観察されます。また、血流を観察するダイナミックMRIを用いる方法もあります。

モヤモヤ血管に対する動注治療

注入イメージ(提供元:Okuno Clinic. 奥野 祐次医師)

手首や足首の動脈から点滴で用いる極めて細いチューブを用いて原因となるモヤモヤ血管を減らす薬液を注入します。治療自体は5~10分ほどで終了しますが、しばらく休んでから帰宅することになります。当日のシャワーや入浴は制限なく可能です。ほとんど副作用はありませんが、注射した部位に内出血や薬剤アレルギーがみられることがまれにあります。

動注治療に使用する薬剤

使用する薬剤は「イミペネム・シラスタチン」という薬剤で、20年以上前から「抗生物質(細菌を退治する薬)」として認可、使用されています。この薬は少量の水では溶けにくいという特徴があり、少量の液体と混ぜると小さな「粒子」が形成します。この粒子が「モヤモヤ血管」を詰まらせることで痛みの原因が消失させます。粒子は血液の流れの中で徐々に溶けていきますが、一度詰まった「モヤモヤ血管」は再開通することなく詰まったままとなります。これは、「モヤモヤ血管」が正常な血管とは異なり脆弱なため、一時的に詰めるだけで再開通せず壊死していくからです。一方で、正常な血管では血流が再開通するため、体の組織に与える影響は非常に低いものとなります。

治療の効果と副作用

効果は数日で感じられる場合もありますが、数週間から1-2か月かけて徐々に改善する場合もあります。症状の改善が不完全な場合は、2回目を行うことを考慮しますが、その場合、1か月以上は治療間隔をあけることとしています。
この治療法で先行するオクノクリニックでは、これまでに5000人以上の方がこの治療を受けていますが、現在までに重大な副作用報告はありません。

動注治療の流れ

診察(保険診療)
診察を希望される方は、電話連絡の上、お越しください。
すでにどちらかで診療を受けているのであれば、診療情報提供書をお持ちください。
モヤモヤ血管があるかどうかの判断をするために、痛くなった経緯や痛みの部位、症状の出方や性質などを詳しくお聞きします。

検査(保険診療)
必要に応じて、レントゲン、エコー、MRI検査を行います。
※動注治療の適応を調べる検査は保険診療になります。

動注治療
動注治療は現在保険適応ではなく、自費診療となっています。
そのため、初めて受診したその日に即、動注治療を行うことは基本的にありません。
改めて別の日に来院していただく必要があります。

治療当日にかかる料金

動注治療の治療当日は自費診療になります。
 治療当日は診察料と動注治療料金をいただきます。

診察料 
5,500円(税込) 

動注治療料金
上肢:へバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症、TFCC損傷など
片側 27,500円(税込)
両側 38,500円(税込)
下肢:足底腱膜炎、外反母趾、モートン病、アキレス腱炎など
片側 33,000円(税込)
両側 44,000円(税込)

アクセス

所在地岡山県岡山市北区伊島北町6−3

無料駐車場

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