妊娠高血圧症候群
妊娠中に高血圧を発症することです。タンパク尿を伴うこともあります。
血圧の数字が高いだけではなく、重症化すると母体の全身に影響を及ぼす症候群です。
子癇(しかん)発作(妊婦さんにおこるけいれん発作)やHELLP症候群(肝臓の機能異常、血小板数の低下)などの重症な合併症を起こすこともあるので、十分注意が必要です。
胎盤機能が悪くなり赤ちゃんの成長に問題が起こることもあります。
症状
全身性のむくみ、頭痛 など。症状がないことも多い。
診断
血圧測定、検尿、血液検査 など
治療
分娩が唯一の根本的治療になります。
重症の場合、入院治療が必要です。早産になるため分娩できない状況であれば、お母さんの血圧管理を行います。
当院では原則として36週以降の分娩を取り扱っているため、高次医療機関への転院が必要になることもあります。