地域医療支援病院
社会医療法人鴻仁会 岡山中央病院
放射線がん治療センター
転移性脳腫瘍に対するピンポイント照射=脳定位放射線治療
従来、脳転移があれば脳全体に放射線を当てる全脳照射が標準治療でした。全脳照射の問題点は1~2年程で認知機能低下が起きてくることや、再度脳転移が出現した場合に2回目の治療ができないこと等があげられます。
近年、放射線治療技術の発達により脳腫瘍にピンポイントで治療可能が可能になりました(定位放射線治療)。
多方向からのビームを用い、腫瘍以外の正常な脳への影響が少ないことが特徴です。
そのため、認知機能の低下等の副作用が少ないことや、以前に全脳照射を行っている場合でも再治療が可能なことがメリットです。
多方向から腫瘍に照射
治療について
当院では、できる限り低侵襲にスピーディーな治療を行うことを目指しております。
※治療は転移性腫瘍だけでなく、原発性脳腫瘍にも対応可能です。
治療回数・日数
・1日1回(10分程度)、4日間の治療です。
※外来での治療も可能です。治療時について
高精度治療を行うため、照射時は頭部固定用のマスクをかぶっていただきます。
・治療時に痛みはなく、副作用もほとんどありません。
※頭部をネジで固定する方式(ガンマナイフ治療などで使用)ではありません。
※腫瘍の形状が複雑であったり、脳幹が近い場合は、IMRT を併用することがあります。
治療用マスク(シェル) … 当院ではこちらを使用
頭部をネジ固定する方式 … 当院では使用しません